After Effects CC 12.2以降でのスクリプトのインストール先について

After Effects CC 12.2以降ではスクリプトをユーザーフォルダにインストールして使用することができます。CCでも12.1以前のバージョンでは動作しません。

After Effectsのプロジェクトペーンにjsxまたはjsxbinファイルをドラッグ&ドロップすると、ユーザーフォルダに自動的にコピーされ、After Effectsのスクリプトメニューから実行することができるようになります。

インストール先

Mac

/Users/<ユーザー名>/Library/Preferences/Adobe/After Effects/12.2

Windows

¥Users¥<ユーザー名>¥AppData¥Roaming¥Adobe¥After Effects¥12.2

また上記フォルダへが見当たらない、アクセスできないという人は、After Effectsの環境設定を開き環境設定フォルダを開くと、同じ階層にScriptsフォルダがあります。もちろんここに手動でスクリプトをコピーしてインストールすることも可能です。

※Mac OS X 10.7以降ではFinderから直接ユーザーのLabraryフォルダへアクセスできなくなっています。Optionキーを押しながらメニューバーの「移動」を開くとライブラリフォルダが出現します。

英語版のスクリーンショットなのでちょっとわかりにくいかもしれません。クリックで拡大できます。

このフォルダにはScriptUI Panelsをインストールすることも可能です。フォルダ内にScriptUI Panelsフォルダを作成(あるいはコピー)して、そこにScriptUI Panel対応のスクリプトファイルを置きます。

After EffectsのGUI上に、jsxまたはjsxbinを含むフォルダをドラッグ&ドロップしても、フォルダごとスクリプトがインストールされるわけではありません。フォルダ単位でのインストールが必要なスクリプト(ScriptUI Panelsのような)は手動でコピーするようにしてください。

メリット

これまではアプリケーションフォルダ内にコピーするために管理者権限が必要だったのですが、これによってユーザーは自由にスクリプトをインストール/アンインストールすることが可能になります。これまで実行不可能だったjsxbin(裏技的に、拡張子をjsxに変更することでファイルを指定して実行できた)やScriptUI Panelも使用可能です。

また、これまでのようにAfter Effectsに共通のフォルダにインストールしていたときは、他のユーザーアカウントでインストールしたスクリプトもメニューに反映されてしまい、ユーザー単位でインストールするスクリプトを変えられませんでした。12.2からはスクリプトがユーザー単位でのインストールが可能になったので、複数のユーザーを切り替えて使用するような環境ではスクリプトが整理されて見やすくなり、コンフリクトなどのトラブルも避けられるようになります。

注意点

Adobeとしては従来のアプリケーションフォルダでのスクリプトの使用を推奨しています。今後不具合などが発見される可能性もあります。また開発者は、ユーザーがインストールしたスクリプトファイルのパスを使用する場合には、上記のフォルダである可能性も考慮に入れてください。

このユーザースクリプトフォルダは、ユーザーがAfter Effectsをアンインストールする際に「環境設定を削除する」オプションを有効にすると、一緒に削除されてしまいます。

Adobe公式サイト

上記内容はアドビ公式ヘルプ「After Effects CC の新機能12.2(2013 年 12 月)」に詳しく記載されていますので、実行前に確認してください。また今後のAfter Effectsアップデートによる仕様変更にも注意してください。