After Effects CS6
After Effects CS6におけるCS5.5からの変更点の要約
Viewer objectが追加されました。Composition, Layer, Footageパネル(ビューワー)に相当します。
Property オブジェクトのcanSetExpression属性が、既にエクスプレッションに対応した任意のデータ(例えばレベルエフェクトのヒストグラムプロパティやカーブエフェクトのカーブプロパティなど)からtrueを返すようになりました。
Application objectにactiveViewer属性が追加されました。現在フォーカスされているViewer objectあるいは最後にフォーカスされていたViewer objectを取得します。ビューワが開かれていない場合にはnullが返されます。
AVLayer objectにenvironmentLayer属性が追加されました。これはレイトレースの3Dコンポジション内におけるビデオまたは静止画フッテージの「環境レイヤー」ステータスに表します。論理演算子によって値の設定と取得が出来ます。trueに設定した場合、自動的に3Dレイヤーになります(threeDLayerの値がtrueになる)。
openInViewer()メソッドがAVLayer objectに追加されました。AVレイヤーをレイヤービューワーで開くことが可能で、ビューワーがフロントに表示されフォーカスされた状態になります。このメソッドはパラメータを受けとらず、Viewer objectを返すか、もし何らかの理由によってビューワーで開くことに失敗した場合はnullを返します(例:テキストやシェイプレイヤーなどレイヤービューワーで開けない場合)。
openInViewer()メソッドがCompItem objectに追加されました。コンポジションをコンポジションビューワーで開くことが可能で、ビューワーがフロントに表示されフォーカスされた状態になります。このメソッドはパラメータを受けとらず、Viewer objectを返すか、もし何らかの理由によってビューワーで開くことに失敗した場合はnullを返します。
openInViewer()がFootageItem objectに追加されました。フッテージをフッテージビューワーで開くことが可能で、ビューワーがフロントに表示されフォーカスされた状態になります。このメソッドでは不明なフッテージやプレースホルダーフッテージを開くことが可能ですが、手動は不可能だということに注意してください(例えば不明なフッテージやプレースホルダーをダブルクリックして代わりのフッテージファイルをユーザーに訊ねるといったこと)。このメソッドはパラメータを受けとらず、Viewer objectを返すか、もし何らかの理由によってビューワーで開くことに失敗した場合はnullを返します。
maskFeatherFalloff属性がMaskPropertyGroup objectに追加されました。これは「レイヤー」>「マスク」>「ぼかしのフォールオフ」に相当します。設定は以下の列挙型の値で行います。
MaskFeatherFalloff.FFO_LINEAR
MaskFeatherFalloff.FFO_SMOOTH
featherSegLocs属性がShape objectに追加されました。これはマスクパスのセグメント(頂点間のマスクパスの接合部)を表します。セグメントの配列(0スタート)を設定あるいは取得できます。(訳注:原文ではわかりにくいのですが、スクリプティングガイドによれば「各フェザーポイントを含んだマスクのパスセグメント」の配列とのことです)
featherRelSegLocs属性がShape objectに追加されました。これはマスクパスのセグメント上におけるフェザーポイントの相対的な位置(0〜1)を表します。配列の値の設定と取得が可能です。
featherRadii属性がShape objectに追加されました。境界のぼかしの半径を表します。内側のフェザーポイントの場合には負の値になります。配列の値の設定と取得が可能です。
featherInterps属性がShape objectに追加されました。境界のぼかしの補間方法を表します(0なら「停止」を無効にし、1なら「停止」を有効にします)。注:配列の値はフェザーポイントが作成された順番で格納されます。(訳注:スクリプティングガイドによれば、この他のフェザーポイントに関する値もポイントが作成された順番で格納されているようです)
featherTensions属性がShape objectに追加されました。これはぼかしの張力を表します(0〜1)。配列の値の設定と取得が可能です。
featherTypes属性がShape objectに追加されました。これはフェザーポイントの方向を表します(0なら外側、1なら内側のフェザーポイントになります。配列の値の設定と取得が可能です。フェザーポイントがすでに作成されている場合には、方向を変更することはできません。
featherRelCornerAngles属性がShape objectに追加されました。これはマスクパスのコーナー部分で曲がった外側ぼかし境界の、両端の2つの法線の相対的な角度を表します。ポイントがコーナーにない場合は値が0になります。配列の値の設定と取得が可能です。
ScriptUI変更点の要約
dropdownlistコントロールがウィンドウの境界を乗り越えて表示されます。
multiline edittextコントロールがEnter/Retuenキーで改行されます。これまではmultiline edittextコントロールでどのように改行するか明確にされていませんでした。現在では新しいwantReturnプロパティをtrueにすることで、このコントロールは新しい挙動をします。これまでの挙動には変化はありません。
myTextBox: EditText { text:'Enter & Return welcome here', properties:{ multiline:true, wantReturn:true }, preferredSize:[-1,80] },
注意: onChangeコールバックは コントロールがフォーカスを失った時点で呼び出されます。(例: edittextコントロールの外側をマウスクリックした時など)
multicolumn listboxコントロールで、listboxのcolumns属性にvisible配列が新たに追加され、それを用いてcolumn(列/カラム)表示または非表示を設定できます。
myListBox.columns.visible[1] = false; // hide the 2nd column
外観の明るさ(brightness)の設定が組込み表示のウィンドウ (palette, dialog, window)タイプにも設定できるようになりました。既存の組込みパネルのサポートに加えて、より統合された外見となります。
同様のサポートは、現在組み込みパネルおよび非組込みウィンドウ両方のコントロールの周囲のフォーカスリングのために利用可能です。
コントロールの外見はメインアプリケーションにもっと近くなるでしょう。これらには多少の差異が依然ありますが、以前のバージョンに比べて非常に少なくなっています。ScriptUIのVersion6はいくつかのマイナーアップデートされたデザインのボタンやスクロールバーになっています。
転載元:http://hiroshisaito.net/blog/2012/07/after-effects-cs6-1.html