After Effects CS5.5
After Effects CS5.5 スクリプティング変更点
バンドルスクリプト、スクリプトの実行、スクリプトのロードに関する変更
After EffectsにDouble-Up.jsxが追加されました。このスクリプトは 「ファイル」 > 「スクリプト」 メニューから実行します。このスクリプトは選択されたレイヤーを複製し、同一のコンポジション内でオリジナルの横に複製されたレイヤーを配置します。このスクリプトはレイヤーのエフェクトやセッティングの違いを左右にならべて比較するのに役立ちます。
Mac OSにて: jsxbinファイルが 「ファイル」 > 「スクリプト」 > 「スクリプトファイルを実行...」から使用可能になりました。
Scriptsフォルダがショートカット、エイリアスを使用して異なるフォルダを指定することが出来るようになりました。
タイムコードおよびタイム表示フォーマットに関する変更
以下のものがProjectオジェクトから削除されました
timecodeDisplayType attribute
timecodeBaseType attribute
timecodeNTSCDropFrame attribute
timecodeFilmType attribute
TimecodeDisplayType enum
TimecodeFilmType enum
TimecodeBaseType enum
スクリプトのtimeToCurrentFormat()メソッドが、エクスプレッションの timeToCurrentFormat の戻値と同じになりました。
Project objectのdisplayStartFrameアトリビュートが、整数(read/write)で0または1の値を受け取るようになりました。
dropFrameアトリビュートがCompItem objectに追加されました。dropFrame属性は論理値でコンポジションがドロップフレームかノンドロップフレームかを示します。これは「コンポジション設定」のダイヤログで設定するものと一致します。
app.project.item(1).dropFrame = true;
Project objectにframesCountTypeアトリビュートが追加されました。framesCountTypeアトリビュートは列挙型の値(read/write)で「プロジェクト設定」ダイアログの「表示形式」の「フレームカウント」(訳注)設定に一致します。訳注:CS5.5の日本語版が手元にないので日本語メニューの表記が違ってるかもしれません。
framesCountType.FC_START_1
framesCountType.FC_START_0
framesCountType.FC_TIMECODE_CONVERSION
app.project.framesCountType = FramesCountType.FC_TIMECODE_CONVERSION;
Project objectにfeetFramesFilmTypeアトリビュートが追加されました。feetFramesFilmType アトリビュートは列挙型の値(read/write)で「プロジェクト設定」ダイアログの「表示形式」の「フィート+フレーム」の設定を表しています。このアトリビュートは旧来のtimecodeFilmTypeアトリビュートの代わりです。
feetFramesFilmType.MM16
feetFramesFilmType.MM35
app.project.feetFramesFilmType = FeetFramesFilmType.MM35;
Project objectにframesUseFeetFramesアトリビュートが追加されました。 framesUseFeetFramesアトリビュートは論理値(read/write)で「プロジェクト設定」ダイアログの「表示形式」の「フィート+フレーム」のチェックボックスの設定に一致します。
app.project.framesUseFeetFrames = true;
Project objectにfootageTimecodeDisplayStartTypeアトリビュートが追加されました。 footageTimecodeDisplayStartType は列挙型の値(read/write)で「プロジェクト設定」ダイアログの「フッテージの開始時間」(訳注)のチェックボックスの設定に一致します。訳注:CS5.5の日本語版が手元にないので日本語メニューの表記が違ってるかもしれません。
footageTimecodeDisplayStartType.FTCS_START_0
footageTimecodeDisplayStartType.FTCS_USE_SOURCE_MEDIA
app.project.footageTimecodeDisplayStartType = FootageTimecodeDisplayStartType.FTCS_USE_SOURCE_MEDIA;
Project objectにtimeDisplayTypeアトリビュートが追加されました。 timeDisplayType は列挙型の値(read/write)で「プロジェクト設定」ダイアログの「タイム表示形式」(訳注)のチェックボックスの設定に一致します。訳注:CS5.5の日本語版が手元にないので日本語メニューの表記が違ってるかもしれません。
TimeDisplayType.FRAMES
TimeDisplayType.TIMECODE
app.project.timeDisplayType= TimeDisplayType.TIMECODE;
テキストレイヤーに関する変更
LayerCollection objectにaddBoxText()メソッドが追加されました。addBoxTextメソッドは新しい段落をテキストレイヤーに作成します。addBoxTextメソッドは1つまたは2つのパラメータを指定します:
必須
オプション
段落の幅と高さをピクセル数で指定する2つの数値の配列。新しい段落はアンカーポイントを中心に作成されます。
段落内に書き込むテキストの文字列。
var paraText = myComp.layers.addBoxText([960, 540], "After Effects CS5.5");
TextDocument objectにboxTextアトリビュートが追加されました。boxText アトリビュートは論理値(read only)で、もしテキストレイヤーが段落テキストのレイヤーだった場合はtrueを返します。
var isParaText = textLayer.text.sourceText.value.boxText;
TextDocument objectにpointTextアトリビュートが追加されました。pointText アトリビュートは論理値(read only)で、もしテキストレイヤーがポイントテキストのレイヤーだった場合はtrueを返します。
var isPointText = textLayer.text.sourceText.value.pointText;
TextDocument objectにboxTextSizeアトリビュートが追加されました。boxTextSize アトリビュートは配列([幅, 高さ](read/write))で、段落テキストのレイヤーのサイズを指定します。ポイントテキストまたはパステキストに対して使用した場合はエラーを発生します。
var paraTextProps = textLayer.text.sourceText.value;
paraTextProps.boxTextSize = [150, 150];
textLayer.text.sourceText.setValue(paraTextProps);
その他の変更点
LayerCollection objectにlightTypeアトリビュートが追加されました。lightType アトリビュートは列挙型の値(read/write)で、ライトレイヤーのライトタイプを指定します。ライトレイヤーでないレイヤーに使用した場合はエラーを発生します。訳注:現行ドキュメントではLightLayer objectとなって独立しています。
lightType.PARALLEL
lightType.SPOT
lightType.POINT
lightType.AMBIENT
example:
spotlightLayer.lightType = LightType.SPOT;
もしステータスが"Done"になっているRenderQueueItem objectでduplicateメソッドが使用された場合、メソッドは新しいアイテムに"Queued"のステータスを設定します。これは通常After EffectsのGUIでレンダーキューを複製したときの動作に一致します。
Application Objectにeffectsアトリビュートが追加されました(read-only)。effectsアトリビュートは配列で、以下のプロパティの要素を含んでいます:
displayName
category
matchName
エフェクトメニューで見ることができるローカライズされたエフェクトの表示名称の文字列。
エフェクトメニューで見ることのできるローカライズされたカテゴリ表示名の文字列。これは通常ユーザーに対して表示されない合成されたエフェクトでは「""」を返す可能性があります。
After Effect内で使用されるエフェクトのユニークネーム。この名称はAfter Effectsの各バージョン間で変わることはありません。エフェクトを適用する場合にはこの名称を使用してください。
var effectName = app.effects[12].displayName;
原文: http://blogs.adobe.com/toddkopriva/2011/09/scripting-changes-in-after-effects-cs5-5.html
転載元: http://hiroshisaito.net/blog/2011/09/after-effects-cs55-3.html