After Effects CC 2014.1 (13.1)
現在公式のブログで公開されている「After Effects CC 2014.1 (13.1): what’s new and changed in this update due to be released soon」より、スクリプティングに関連する部分のみを抜粋して抄訳しました。
原文:http://blogs.adobe.com/aftereffects/2014/09/after-effects-cc-2014-1-13-1.html
まだリリースされていないバージョンですので、ここに記載された内容の検証が済んでいません。2014.1(13.1)リリース後、追記や修正される可能性があります。正式リリースまで、本サイトのリファレンスメニューには追加されません。
After Effects CC 2014.1とExtend Script Tool Kit (ESTK)のリンクについて
2014年10月13日時点Mac OS X環境(Windowsでは未確認)で、ESTKからAfter Effects CC 2014.1へリンクを張れなくなっており、ESTKでスクリプトを編集しながら直接After Effectsへスクリプトを送信して実行することが不可能です。これを回避するには、ESTKを終了させた状態で、After Effectsの「ファイル」->「スクリプト」メニューから、スクリプトエディタを開いてください。こうするとリンクが張られます。
※13.1.1のアップデートでこの問題は修正されました。
ユーザーインターフェース刷新にともなう変更(Script UI Panels)
After Effectsのユーザーインターフェースが、Premiere Proやその他のプロフェッショナルビデオ/オーディオアプリケーションと同様に、新しいデザインになりました。ポインタ、アイコン、テキスト、コントローラー、ボタンなどのスタイルが一新されています。
インターフェースのレイアウト自体はそれほど変わっていませんが、いくつかのパネル機能の簡略化がなされています。
パネルメニューのアイコンは、パネル右上からパネルタブに移動になり、パネルメニューを見つけやすくなりました。
タブのパネル移動やフレーム移動用のアイコンが削除されましたが、パネルの移動はタブの部分をドラッグして行うことができます。
パネルを閉じるアイコンは、タイムライン、コンポジション、レイヤー、フッテージ、エフェクトコントロール、フローチャートパネルを除いて、削除されました。パネルを閉じるためのボタンが残っているパネルでは、ボタンはパネルタブの左に移動されています。ボタンを使用せずにパネルを閉じる場合は、パネルタブ上でマウス右クリックし「パネルを閉じる」を選択するか、キーボードショートカットのCommand+W(Mac OS)またはCtrl+W(Windows)を使用します。
アピアランス環境設定の輝度スライダが従来のバージョンよりも制限されます。明るいモードは使用できなくなり、デフォルトの輝度が従来よりも暗くなります。
新しいユーザーインターフェース対応のためのアップデートがされなかったScriptUI Panelsを用いるスクリプトは、この新しいUIスキンで不具合が発生する可能性があります。使用中のスクリプトでこれらの問題が発生した場合、ScriptUIパネルのパネルメニューにある「従来のUIを使用する(日本語メニュー名未確認)」というオプションを有効にすることで、古いUIスキンを使用してパネル単位で回避することが可能です。
テキストレイヤーのスクリプティング改良
テキストのフォントやスタイルに関する追加情報を、スクリプトで読み出すことが可能になりました。
新しい読み取り専用のアトリビュートがTextDocument objectに追加されました:
fontLocation: インストールされているフォントファイルのパスを文字列で返します(すべてのフォントのタイプを返すことを保証しません。いくつかの種類のフォントでは空の文字列が返される可能性があります)。
fontStyle: スタイルの情報を文字列で返します。例: “bold”, “italic”...
fontFamily: フォントファミリーの名称を文字列で返します。
返される値は、現在の時間におけるテキストレイヤーの最初の文字です。